犬の経済学-(5)動物病院の診療費

(5)動物病院の診療費(首都圏)

初診料      1,050~2,100円

再診料        525~1,050円

往診料      2,100~3,150円 (通常時間内/3キロ以内)

診断書作成料  2,376円

尿検査      1,050~1,575円 (尿中物質定量検査)

血液検査     5,250~9,400円 (生化学検査)

エックス線検査 3,150~5,250円 (1枚当り)

心電図検査   3,150円~

超音波検査   2,100~3,150円

皮内・皮下注射 1,249円 (薬剤料は別途)

筋肉注射     1,286円 (薬剤料は別途)

外耳処置     1,116円 (片耳)

歯石除去     5,486円

局所麻酔     1,770円

注射麻酔     6,422円 (全身麻酔)

吸入麻酔     9,374円 (全身麻酔/60分)

入院費 (通常看護、通常フード)

 小型犬     2,625~3,150円 

 中型犬     3,150~4,200円

 大型犬     4,200~5,250円

*参考資料(日本獣医師会の小動物診察料金調査/1999年実施)

(6)犬の一生=373万円!?

(6)犬の一生=373万円!?

●長生きペット 膨らむ医療費 (2009年4月20日 読売新聞)

ペットを飼い始める時は、購入費だけに目が行きがちだが、実際には飼育にも様々な費用が必要だ。

ペット保険専業のアニコム損害保険が1月に行ったアンケートによると、ペットにかける年間平均支出額は、犬で24万8941円、猫で12万8941円。ともに前年より約20%増えている。

食費を除くと、医療関連の支出が目立つ。病気やケガの治療費と、ワクチン・健康診断などの予防費を合わせると、犬で年6万7000円を超える。

医療水準の高度化などで、ペットも高齢化が進んでいる。専門家によると、犬は15年以上生きることも珍しくないというが、アンケートの数字によれば、犬が15年生きると、購入費を除いても373万円余りかかる計算だ。

「ペットには思いのほか費用がかかる」

支出項目                犬             猫

ペットフード・おやつ          6万4280円      4万2258円

病気やケガの治療費         3万8844円      2万2818円

シャンプー・カット・トリミング     3万3173円         5371円

ワクチン・健康診断(予防費)     2万8352円      1万1903円

ペット保険料               2万7617円      2万2292円

日用品                  1万7746円      1万8148円

洋服                    1万1774円         1461円

ペットホテル・ペットシッター      1万1735円         2600円

首輪・リード                   5394円        2090円

しつけ・トレーニング料            7698円

ドッグラン                    2303円  

合計                   24万8916円     12万8941円  

(インターネット上で全国のモニターを対象にアンケートを実施)

*アニコム損害保険の契約者を対象に行われたアンケート調査なので、費用項目にペット保険料が含まれていると考えられる。

*生涯費用には、ペットの葬儀費用は含まれていない。

●ペットにかける年間支出、不況でも20%増加 (ペット経営Vol.38)

アンケートの結果、2008年の調査と比較して犬猫ともに年間支出が20%以上も増加していることがわかった。1世帯あたりの消費支出が4.6%減少といわれているなか、ペットのために費用を惜しまない飼い主の意識の高さがうかがえる。

「犬にかかった年間支出比較」

支出項目                 2008年         2009年     対前年比         

ペットフード・おやつ          4万8046円      6万4280円   +33.8%

病気やケガの治療費         2万8113円      3万8844円   +38.2%

シャンプー・カット・トリミング     3万0420円       3万3173円    +9.0%

ワクチン・健康診断(予防費)     2万7284円      2万8352円    +3.9%

ペット保険料               2万1060円      2万7617円   +31.1%

日用品                  1万3779円      1万7746円   +28.8%

洋服                    1万4601円      1万1774円   ▲19.4%

ペットホテル・ペットシッター         7301円      1万1735円   +60.7%

首輪・リード                  6452円          5394円   ▲16.4%

しつけ・トレーニング料            6927円         7698円   +11.1%

ドッグラン                    2433円         2303円    ▲5.3%

合計                   20万6416円      24万8916円   +20.6%

●考察

ペットフードやおやつにかける費用が増えた要因としては、原料穀物や原油価格の高騰によりペットフードメーカーが一斉に商品価格の値上げに踏み切ったことが影響したと考えられる。

病気やケガの治療費は前年比38.2%UPとなっている。

動物医療の高度化にともなう治療費の高額化が要因とされているが、ペット保険の普及や獣医師に対する損害賠償の高額化も背景となっていると考えられる。

ペット保険に加入していると、かかった治療費の半額程度が給付金として支払われる。(支給限度額あり)そのため、獣医師はより高度な治療(=より高額な治療)を勧め、飼い主もまたそれを受け入れやすい傾向がある。

ペットの医療過誤に対する賠償額が高くなってきている。そのため、獣医師はことあるごとに検査を行い、客観的な数値を得ることで、将来の訴訟リスクに備えようとしている。検査費用が病気やケガの治療費を押し上げる要因となっている。

ペット保険料は前年比31.1%値上がりしている。無認可共済が認められなくなり、損害保険会社か小額短期損害保険会社に生まれ変わることを求められた。アニコム健康共済は損害保険会社となったが、それに伴って、契約者を保護するための「責任準備金」を積まなければならないなど、コストが高くなり、それが保険料に跳ね返ることになったと考えられる。

犬にとって生活必需品ではない洋服や首輪・リードへの支出額が落ちていることは、不況の影響と考えられる。

反面、ペットホテルやペットシッターの費用が60%増となっている。ドッグランへの支出が減っていることからも、犬を連れての外出や旅行が減った分、犬を預ける機会が増えたのかもしれない。

ペット保険の加入者数は、ペットの全飼い主数の数パーセントに過ぎず、また、今回のアンケートに答えたのは、ペット保険の保険料が負担できるだけの経済的なゆとりのある飼い主さんなので、発表された金額は、ペットの飼い主のスタンダードよりは、かなり高い水準ではないかと思われる。

一般的な飼い主さんは、昨今の不況ムードを反映して、ペットにかける支出金額も減らしていると感じる。

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