イヌの遺伝子-(6)ミックス犬への警鐘

最近、二つの異なる血統をブリーディングした「ミックス犬」が流行っています。

もともとは実用的な目的からスタートしたミックス犬は、いまや「デザイナー犬」などとも呼ばれて、人気が高まっています。

実用目的で作られたミックス犬の代表は、プードルとラブラドールを掛け合わせた「ラブラドードル」です。盲導犬として活躍するラブラドール・レトリーバーですが、アレルギー体質の盲人にとっては、抜け毛の多いことが問題でした。そこで、毛の抜けにくいプードルの血をラブラドールに入れたのです。

現在のミックス犬ブームは、そのような実用的な目的ではなく、ひたすら、審美的な好みに応じて作出されており、そのために「デザイナー犬」と呼ばれるようになっています。

ミックス犬には、次のようなものがあります。

コッカプー      (コッカースパニエル×プードル)

マルチプー     (マルチーズ×プードル)

ヨーキープー    (ヨーキー×プードル)

ダメラニアン    (ポメラニアン×M.ダックス)

パグル       (パグ×ビーグル)

ドリー        (ダルマシアン×コリー)

ブルマシアン    (ブルドック×ダルマシアン)

ゴールデンドードル (ゴールデンレトリーバー×プードル)

シェパドードル    (シェパード×プードル)

ミックス犬は、一代交雑種のハイブリッド犬です。純血種の両親のそれぞれの特徴を残しているところに人気があるようで、雑種とは一線を画した位置づけを与えられています。

雑種犬は、両方の親から良質の遺伝子を受け継ぐので、丈夫で長生きすると言われますが、一代交雑種のミックス犬の場合には、必ずしも雑種強勢があてはまるわけではないようです。

トレーナーからは、純血種にはある程度共通した気質があるので、訓練やしつけの方向性を出しやすいが、ミックス犬では想定がむずかしいという意見があります。

獣医師からは、純血種であれば、この症状ならこの病気が疑われるという予測ができるが、ミックス犬ではそれができないと言う指摘があります。

純血種よりも高値で売れるケースもあって、やたらに何でもいいから交配させてミックス犬を作ってしまうという風潮に対しては、警鐘が鳴らされています。

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