イヌの体と特性-(2)犬の歯

犬の歯の数は42本。

上あごには、門歯(もんし)6本、犬歯(けんし)2本、前臼歯(ぜんきゅうし)8本、臼歯(きゅうし)4本の合計20本。

舌あごには、門歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、臼歯6本の合計22本。

門歯は、小さな歯で、毛づくろいなどに役立ちます。

「犬の歯は全部犬歯ですか?」と質問した飼い主さんがいたそうですが、犬歯は、大きくて目立つ「牙」です。根元に敏感な神経が通っていて、噛む力が調節できます。獲物の皮膚を突き刺すこともできれば、子犬をくわえて運んだりすることもできます。

前臼歯と臼歯は、奥歯にあたるものですが、上あごの4番目の前臼歯と下あごの1番目の臼歯が特に大きく、上下で噛み合って肉切りバサミのようになっているので、「裂肉歯(れつにくし)」と呼ばれます。前臼歯は子犬の時に生え変わりますが、臼歯は生え変わりません。

生まれて4ヶ月ごろには、永久歯が生えて、成犬と同じものが食べられるようになります。

生後1年ごろから、下あごの門歯がすり減り始め、生後5年で犬歯が衰え始めます。

生後10年で上あごの門歯もすり減ってきます。

このように犬は歯のすり減り具合で、おおよその年齢がわかるといわれます。

犬は人間から自然界にはないいろいろな食べものをもらって食べるようになってから、虫歯や歯槽膿漏になりやすくなっています。

犬に歯磨きをすることは、口腔の健康のためには良いことですが、体質的に歯石や歯垢がたまりやすい犬もいるので、チェックをして、歯石がたまってきたら、獣医師に歯石除去をしてもらわなければなりません。

犬のくちびるの裏には、肉の櫛のようなひだがあって、口を開け閉めするたびにそれが歯をこするので、歯が自動的にきれいになるしくみになっています。

犬の唾液には、雑食動物が持っている唾液アミラーゼ(デンプンの消化酵素)がありません。口の中で食べ物を咀嚼(そしゃく)しないためですが、唾液が多いことも、犬が虫歯になりにくい理由のひとつと言われています。

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