イヌの体と特性-(4)犬の肉球

犬の肉球(フットパッド)

犬の足の裏には、肉球(にくきゅう)あるいはフットパッドと呼ばれるクッションがあります。

肉球は、犬にとっては唯一、汗腺がある場所で、発汗による放熱で体温を調節する大切な役目ももっています。

肉球は4本の指にある「指球(しきゅう)」と真ん中の大きい「掌球(しょうきゅう)」の5つです。

肉球は、固い表皮とその下にある脂肪球からできていて、表皮は硬い地面やとがった石などから足裏を守り、脂肪球はクッションとして、歩いたり走ったりするときの衝撃を吸収します。

表皮には小さな円すい上の突起が密集していて、それがスパイクとして大地をしっかりとらえる役目をしています。ですから、肉球を触ると、ザラザラした感じがするのです。

脂肪球は、膠原繊維(こうげんせんい)、弾性繊維、脂肪組織からなる皮下組織です。

犬ぞりの犬たちは、氷の上を何キロも走っていきますが、足が凍傷になることはありません。

肉球の間に生えている毛が肉球を覆うことで、滑り止めになったり、寒さを防いでいます。また、犬は自ら足先の温度を下げることができるといわれます。氷点下30℃の外気温のなかで、犬の足裏の体温を測ると0℃ぐらいまで下がっています。それで体温を保っているのです。

カリスマトリマーの佐瀬栄子さんは、「夏場には、肉球を傷めているワンちゃんが多い」と指摘しています。熱くなった道路を歩いて肉球にダメージを受け、ひび割れしたりしているのです。夕方でも路面の温度は下がっていないこともあるので、人間の感覚で涼しくなったからと油断してはいけません。

肉球クリームを塗ってあげることで、ケアができます。靴をはかせることは、そう簡単ではないようです。瓦礫の上で活動する災害救助犬は、まず靴を履かせることから訓練をスタートするそうです。

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