イヌの交配と出産-(7)妊娠期の母犬の栄養

妊娠期の母犬の栄養

母犬がやせ過ぎていると妊娠しても受精卵が死ぬ可能性が高く、胎仔(たいし)が大きく育つ妊娠後期に母犬が栄養不良であれば、胎仔の生存率が低くなると言われます。

反対に母犬が太り過ぎていると、受胎率が低く、妊娠しても流産したり、死産や難産の確率が高くなるとされています。

普段から適切な食餌管理を行い、健康状態を維持していることが大切なのです。

妊娠期の母犬には、妊娠中期までは通常の食餌量を与えます。

5~6週目ぐらいからは、胎仔が大きく発育し始めるので、通常から25%から最大50%多くします。

妊娠しているからと言って、過保護になってフードを与えすぎ、肥満にすると、流産、死産、難産の可能性が高くなるので、注意が必要です。

●妊娠前後の母犬の栄養

時期              摂取カロリー         食事の回数

交配前後           必要カロリー数を満たす   2回

妊娠期30日~        妊娠前より20%増     3回

妊娠期50日~        妊娠前より50%増     3~4回

出産して10日~       妊娠前の2倍         3~4回

出産して20日~       妊娠前の3倍         3~4回

人間の妊婦の場合には、妊娠中にカルシウムを摂取することで、高血圧や子癇前症などの妊娠中毒症を予防する効果があります。

しかし、妊娠しているメス犬には、カルシウムやビタミンDなどのサプリメントを与えてはいけないと言われます。

陣痛が弱くなって、帝王切開をしなければならなくなったり、出産後に骨からのカルシウムの分泌が不十分になり、低カルシウム血症になって、筋肉虚弱による難産やミルクテタニー(発作)を引き起こすことがあるとされているからです。

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