イヌの社会化-(1)群れの秩序

・犬は群れをなして生活する社会的な動物である。

・犬と人間の関わりの本質は、犬が人間の生活を手助けするという純粋なパートナーシップ。

・犬は人間社会のルールの中で生きることを学ばなければ、幸せにはなれない。

・飼い主の日ごろの気づかいが、コミュニティでのペットトラブルを予防する。

犬は、3つの社会の一員にならなければなりません。犬社会(犬仲間)の一員、人間社会(飼い主の家族)の一員、そして、飼い主とともに地域社会の一員となることです。

イヌ科動物としての群れの秩序

哺乳類の肉食獣はネコ科動物とイヌ科動物に分けられます。

森の中で生活するネコ科動物は、木陰で待ち伏せたり、そっと忍び寄ったりする方法で、単独で狩りをするスタイルです。

一方、草原などの開けた環境で生活するイヌ科動物は、群れを作って獲物を共同で捕らえるというスタイルになりました。その典型がオオカミです。

集団で狩りを行う場合には、群れの安定性を保ちながら、お互いの円滑な意思の疎通が大切になります。狩りを成功させるために作りだされたオオカミの群れの構造やコミュニケーションの方法が、家畜化されたイヌにも引き継がれています。

オオカミの群れには、群れのリーダーを頂点として、優位のものに対して、劣位のものが服従するという社会構造があります。優位のものが劣位のものに優先して、獲物、寝ぐら、交配相手などの生存に必要な資源を獲得します。それは、群れのメンバーの間での闘争を回避するための秩序なのです。

その秩序の表れが優位性行動と服従性行動です。それらの行動には明らかなものもありますが、わずかな表情の変化や動作のやりとりの場合もあります。

例えば、群れのリーダーがきつい視線でじっと下位のものをにらむといったことは優位性行動で、それに対して劣位のものは視線をそらすというのが服従性行動です。

わかりやすい服従性行動には、あおむけになって後ろ足を開いて陰部を露出したり、上位のものの顔や口をなめようとするといったことがあります。

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