イヌの社会化-(3)子犬の人間社会への同化

発達段階における「子犬の社会化期」-人間とのふれあいと人間社会への同化

子犬の社会期より前に、母犬や兄弟犬から離されてしまった子犬の場合には、子犬どうしの遊びのなかで「手加減すること」を覚える機会が奪われたために、遊びでも、飼い主をひどく咬んでしまう子犬がいます。

特に社会的関係や社会的愛着を受け入れやすい時期は、「感受期」と呼ばれています。

同種以外の動物とも愛着関係を形成できるので、子犬がこの時期に人間との接触を多くもつことは、人間社会に同化するために大切です。

子犬は人間とふれあうことで、人間の存在や声や臭いに順応するようになります。

人間からの優しい刺激を受けることで、人間を好ましい存在と認識するようになるのです。また、母犬の子育て行動と同じような世話を人間がしてくれることで、子犬は人間になつき、依存するようになります。

子犬とのきずなを深めるために、じゃれあったり、綱引きなどの遊びをすることも効果的です。綱引きをする時には、子犬に勝たせてはいけない、自分の方が人間よりも優位にあると勘違いしてしまうからという意見もあります。

しかし、社会的な協調性を持つコンパニオン犬と呼ばれる犬種は、「下位の優位性」の部類に入り、従順な性格で、すぐに自分の地位を理解できると考えられます。

ですから、群れのリーダーである人間に従うということを逸脱しないのであれば、遊びは遊びとして受け止めてやっても良いのではないかという意見もあります。

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