人はなぜ犬を飼うのか-(14)ペットを溺愛する人

●ペットを溺愛する人は幸せ薄い人?

「ペットが人の精神的健康と対人関係に与える影響」を調査したところ、ペットを飼っている女性では、ペットへの愛着が強いほど幸福感が低い傾向があると報告されました。自分は幸せではないと感じている人ほど、ペットへの依存度が高くなりやすいというのです。

独立心や自尊心の高い人は、ペットを飼おうとしないと言われます。何らかの精神的な義務や負担を負うことを嫌う傾向があるので、世話をしなければならないペットに縛られたくないのです。また、家をこぎれいにしておくことを重視しているので、ペットの毛が落ちていたり、かじられて家具がボロボロになることが耐えられません。

65歳以上の高齢者では、ペットを飼っている人よりも、飼っていない人の方が友人が多いという調査データもあります。

親しい友人の少ない人が、ペットに依存する傾向が高いと言われますが、他の人たちとの社会的な接触をあまりもたない人が、ペットにその代わりを求めていて、ペットは「情緒的なサポート」をしているのだと考えられます。

ペットを喜ばせたり、ペットの歓心を引いたりすることに一所懸命な飼い主は、内気で引っ込み思案な傾向があると言われます。一方、ペットを飼っている人は飼っていない人に比べて、社会的意識が高く、他の人を信頼する気持ちが強いとされます。

ペットは人にきずなを実感する機会を与えてくれるので、内気な人や社交性に欠ける人でも、ペットを飼うことで他の人や社会と交流できるようになると言われます。

家庭や地域で豊かな人間関係を作ることができないために、犬を飼う人が増えているというのであれば、犬を連れて散歩をしている時に自然に出会えるご近所づきあいを通じて、地域のコミュニティを育てるといった試みも考えられます。

しかし、「猫好きの人間は自由人で融通がきくが、犬好きはなんでも自分で主導権を握りたがる人が多い」という声も聞かれます。勝ってきままな性格の猫よりも、犬のほうが飼い主の命令に忠実に従うので、独裁者や政治家は猫より犬を好む傾向があるそうです。

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