しつけができない-(4)犬の擬人化

(4)犬の擬人化はどうして起こるのか

ある犬は、子ども部屋からおもちゃをこっそり持ってきて隠し、かわりに犬用のおしゃぶりを戻しているのが目撃されました。また、飼い主に「チーズはダメ!」と言われた犬は、ドッグビスケットを持ってきて、それを飼い主のひざの上に置いて、もう一度チーズをねだりました。

イギリスでは、盲目のコッカースパニエルをジャーマン・シェパードが世話をするようになりました。出かける時には、ドアを開けてやり、道を渡るときにはコッカーの耳をくわえて引っ張ってやったのです。

犬特有の行動パターンをよく理解していない飼い主は、犬が人間的な感じ方や考え方をしていると思い込んでしまうために、犬を擬人化しやすいと言われます。実際にはそうでなくても、犬が人間の行動を真似しているように見えることがあると、犬を擬人化してしまいます。そして、擬人化が犬を甘やかすことになります。

犬は、欲求を満たしてもらうために、飼い主を訓練します。

あるコリー犬は、冷蔵庫のドアを開けて吠えることで、飼い主に食べ物をねだるようになりました。犬は飼い主がいつも冷蔵庫を開けて食べ物をくれるのを見ていて、それを学習し、飼い主を訓練したのです。

飼い主の関心をひきつけるために、足をひきずって病気を装うような犬もいます。それらがまんまと成功するのは、飼い主が犬を子どものように思って接しているからです。しかし、犬の、動物としてのほんとうの価値を理解していない接し方は、犬の幸せを損なうことになりかねないのです。

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