犬のしつけ-(6)問題行動としつけ

●問題行動としつけ

(1)問題行動は、異常行動ではありません。

かゆみや傷など何もないのに、しきりに自分の体をなめたり噛んだりして、自らを傷つけてしまうのは、「異常行動」です。

そのような状態を除いて、問題行動とされるほとんどは、病的な行動でも、脳や神経の異常が原因で起こることでもありません。

(2)問題行動は、動物としては自然な行動ということがほとんどです。

*飼い主や家族に向かって、うなったり、かみついたりする。

*来客や配達の人に吠えかかる。

*散歩の時に、他の犬や自転車に飛びかかる。

*ムダ吠えをする。

*室内で、トイレ以外の場所で排泄をする。

*何でも噛んで、壊してしまう。

動物としては自然な行動であっても、家庭や社会生活では困るものです。

(3)しつけとは、人間社会のルールを学ばせて、幸せな関係を作ること。

犬に対するしつけとは、好ましい行動を身につけさせ、人間社会で好ましくない問題行動が起こらないようにすることです。

家族の中で、犬に自分の位置を理解させ、飼い主が与える命令に従うようにします。しつけは、犬に作業をさせるためではなく、飼い主と犬との間に正しい関係を作ることが目的です。

(4)飼い主が犬を知ることで、問題行動への対処法が見つけられる。

「飼い主が甘やかすから」とか「飼い主がまちがったしつけをしたせいで」と言われることがありますが、犬が問題行動を起こすのは、全てが飼い主のせいではありません。

犬の問題行動には、遺伝的な因子が関係していると考えられるものもあります。しかし、哺乳類の場合、ほとんどの遺伝子は眠ったままで、個体が生きている間に表面に現れる遺伝子は、全体の10%に満たないのです。

それを目覚めさせるのは、環境です。マイナスの遺伝子を持っていても、プラスの環境に置かれれば、マイナスの行動が発現することは抑えられます。その犬に問題行動を起こすような素因があったとしても、飼い主のセセ方でそれが抑えられたり、逆に助長されたりするのです。

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