犬のしつけ-(14)お散歩のしつけ

●お散歩のしつけ

散歩は、犬に運動をさせるだけではなく、外を歩くことで、いろいろな刺激を受けさせ、脳を活性化させ、社会への順応性を高めるものです。

好奇心が旺盛な子犬にとっては、散歩はいろいろな体験をする大切な時間なのです。

(1)外の環境に慣らしましょう

2回目のワクチン接種をしてから、免疫がつくために必要な2週間を過ぎるまでは、子犬を外に出すことはできません。

お散歩は生後4ヶ月を過ぎてからということになりますが、それまでは、子犬をだっこして外の景色を見せたり、音を聞かせたり、空気の匂いをかがせたりして、外の環境に慣らしましょう。

(2)散歩の時に困った行動をさせないために。

リーダーウォーク

リーダーウォークとは、人が犬を先導して歩くということで、犬が自分勝手に走り出そうとしたり、他の人や犬に向かって行こうとしたり、吠えかかったりしないように、コントロールします。

①おすわりをさせて、リードをつける

散歩に出かけようとする時、犬が興奮して騒ぐようなら、まず、おすわりさせて、落ち着かせます。そして、ほめながらリードをつけます。

②人が先に道に出る

ドアあるいは門扉の前で、犬に「スワレ、マテ」をさせます。

早く出かけたくてバタバタしている犬が落ち着くまで待って、それから出かけます。

犬のペースでスタートすると、次第に人を引っ張るようになります。

③基本的には犬は、人の左側を歩かせます。

犬の引っ張りグセは、犬が「散歩は引っ張って歩くもの」あるいは「自分の行きたい方へ行くもの」と学習してしまったために起こります。散歩の主導権を犬に与えてしまうことは、犬をわがままにすることにもつながります。

散歩中に犬が引っ張ったら、すぐに立ち止まります。「引っ張ると歩いてくれない」、「リードがゆるんでいないと歩けない」ことを学習させます。方向転換をして歩き始め、「行き先は飼い主が決める」ということを学習させるのです。

直線の道をジグザグに歩いて、ついてこさせる練習もしてみましょう。

④拾い食いをさせない

子犬は、興味を惹かれるものはとりあえず、口に入れてみます。それが食べられるものがどうかを判断する行動ですが、それは犬が本来もっている生きるための行動でもあります。

しかし、それが危険なものや犬の体にとって悪いものだったら、命の危険にもつながることなので、やめさせなければなりません。

やめさせるためには、次のふたつを実践します。

1.落ちているものを犬が拾おうと思っても、拾えない状態にする

2.拾うのをあきらめると良いことが起きる

拾い食いをやめさせるトレーニング

①リードの持ち方

・犬は、体の左側につけて、歩かせる

・リードの端の輪の部分を親指にかけて、右手で持つ

・リードを上からつかむように左手で握る

②止まった状態でのトレーニング

・トリーツ(おやつ)を準備して、ひとつを手の中に持ち、その手を胸のところにキープする

 リードは、自然に引き上げられた状態になり、犬の口は地面に届かない

・別のトリーツをひとつ、足元に落とす。

・地面に落ちたトリーツを食べようとした犬は、リードで引っ張られているので、拾えないため、あきらめて、飼い主を見上げる(この時に犬の名前を呼んではいけない)

・その時に、リードを緩めながら、飼い主の手にあるフードを与える

③歩きながらトレーニング

・トリーツ(おやつ)を歩く方向の前方に置いておく

・リードを高めに持って歩き出す

・トリーツに気づいた犬が近づこうとしたら、間に入ってじゃまをして、そのまま遠ざかる

・離れたところで、飼い主の手からフードを与える

★犬が落ちているものを口に入れてしまった時、あわてて取り出そうとすると逆に急いで飲み込んでしまうこともあります。「飼い主にとられないように、急いで飲み込まなきゃ」と学習してしまうことがないように対処することが必要です。例えば、トリーツを見せて、「とりかえっこしよう」と誘うことで、犬が自ら口に入っているものを吐き出すように仕向けることを勧めるトレーナーもいます。

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