子犬の健康-(7)大型犬の子犬に多い骨軟骨症

「しっかりした骨格を作るためには、カルシウムが必要」という考え方から、成長期の子犬にカルシウム剤のサプリメントを与えなさいというアドバイスをされることがあります。

しかし、子犬の時に、カルシウムやリン、ビタミンDを含む高カロリーの食べ物を与えられると、関節の異常を引き起こすことになるかもしれません。

特に大型犬の子犬の場合、「骨軟骨症」を発症しやすいと言われます。

成長期の骨の先端部には、成長板(骨端軟骨)と呼ばれる軟骨組織があり、そこにカルシウムやコラーゲンといった栄養素が集まって、骨が作られていきます。

成長期に十分なカルシウムを摂取できないと、骨が正常に発育しない「クル病」になります。逆に、カルシウムを過剰摂取すると、軟骨が骨になる「骨化」が阻害されるため、軟骨部分が分厚くなってしまいます。これが、骨軟骨症です。

生後6ヶ月未満の子犬には、まだ、体内のカルシウム吸収調整機能が働いていません。

体内には、カルシウムの濃度に関与する「上皮小体ホルモン」や「甲状腺ホルモン」、「ビタミンD」が働いていて、カルシウムが不足していれば、腸からの吸収を高め、多すぎると吸収を制限したりしていますが、子犬にはこの機能がまだ備わっていないのです。

クッションの役目を果たす関節軟骨が正常に骨化しないで分厚くなると、軟骨の基底層が壊死して、軟骨に亀裂ができやすくなります。

亀裂の入った軟骨が剥がれる「遊離」、あるいは「遮断性骨軟骨症」(関節ねずみ)になると、関節に痛みが生じるだけではなく、剥がれた軟骨片が軟骨の表面を刺激する「二次変形性関節症」を起こします。

子犬が足をひきずったり、頭を下げて、後肢の歩幅を狭めてスキップするように歩く、あるいは、オスワリをする時に内股になったり、横座りする場合には、骨軟骨症かもしれません。

ロットワイラーやバーニーズ・マウンテンドッグに発症例が多いので、遺伝的な原因も考えられています。

予防法は、大型犬の場合、子犬期に過剰な栄養を与えないことです。

大型犬の子犬に必要なカロリーは、3.5~4Kcal/1g当り、フードに含まれる脂肪は、15%以下、カルシウムは1%とされています。

また、フリスビーやアジリティといった激しい運動もいけないと言われています。

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