犬の食生活-(3)食欲をそそるには嗅覚を刺激

●食欲をそそるには、嗅覚を刺激する

多くの場合、飼い主は自分が食べておいしいと思うもの、あるいは犬が良く食べるものを「おいしい食べもの」と考えがちです。しかし、人間は雑食性、犬は肉食性と単純に捉えれば、それぞれが食べておいしいと感じる食べもの、「嗜好」は違うと考えられます。

味覚は舌や口の中の「味蕾」と呼ばれるところで感じるものですが、犬は人間の約1/5、猫は1/19しか「味蕾」を持っていないので、彼らの味覚は人間のように舌で感じるものではなく、嗅覚、匂いに依存していると考えられます。

ですから、犬が食餌を食べない場合には、フードの種類を変えるよりも、まず先に「嗅覚」をそそる工夫をすることが効果的だと考えられます。

ぬるま湯でふやかしたり、人肌程度に温めると良いといわれます。食餌を温めるのは、その匂いが増強され、嗜好性が高まるからです。

ペットフードに含まれているビタミンなどの匂いも強くなるので、それを嫌う犬もいます。その場合には、鶏や牛からとったスープを温めたものを少量かけたり、卵黄をフードに絡める程度に混ぜることをお勧めします。この方法は嗅覚と味覚の両方を満たすことができます。

「犬と人間は違う」と言ってしまえばそれまでですが、家族の一員として「おいしそうに喜んで食べてくれる」ほうが、飼い主としてはうれしいものです。

でも、食餌を楽しみにしているはずの愛犬が食べなくなってしまうことがあります。それには何か理由があるはずです。

*おやつをあげすぎている

*歳をとってきて、嗜好が変わってきた。それだけのエネルギーを必要としなくなってきた。

*病気などで体調が悪い

*環境の変化などによるストレス

放っておけば、お腹が空くからいつかは食べる」という姿勢ではなく、犬を観察しながら、心当たりのことがあれば対処しましょう。特に、原因が思い当たらない場合には、次のようなことを試してみて下さい。

ドライフードの場合

*鳥のスープを少しかけて、とり肉を細かく切って、ほんの少し混ぜる

*好きな食材をドライフードの量の20%程度混ぜる

*ぬるま湯でふやかして、柔らかくする(10分程度で香りが最適状態になる)

缶詰のフードの場合

*冷蔵庫から出した冷たいままではなく、湯煎で少し温かくするか、常温にしてから与える

どちらの場合も、犬の好きな食べものを少し混ぜてあげたり、常温にすることが大切です。

ドッグフードが主食の場合は、混ぜるものは全体の20%ぐらいにしておけば、栄養バランスが崩れてしまうことはないとされます。

混ぜるものの材料は、嗜好に個体差があるので一概には決められませんが、鶏肉、牛肉、レバー、白身の魚、カッテージチーズ、卵黄、チキンやビーフのスープなどがあります。これらを数種類混ぜても、1種類だけでも食餌量の全体の約20%程度にします。

よく混ぜ合わせて下さい。そうしないと好きなものだけ先に食べてしまって、肝心のフードを食べないことがあるからです。

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