犬の食生活-(6)食物アレルギー

●食物アレルギー

1.犬の食物アレルギーは、ドッグフードが原因だった!?

犬のアレルギー性皮膚炎には、フードがアレルゲン(原因)になる食物アレルギーがあります。そして、食物アレルギーの犬の20~30%は、アトピー性皮膚炎やノミアレルギー性皮膚炎を併発していると報告されています。

人間の場合は、幼児の10人に1人が食物アレルギーになっているとされ、原因となるアレルゲンの代表格は、卵、牛乳、大豆です。さらに、小麦、そば、えび、ピーナッツ、大豆、チーズなどでアレルギーを起こす子供も増えてきています。

犬の場合には、牛肉、乳製品、鶏肉、小麦、鶏卵、とうもろこし、醤油(しょうゆ)が食物アレルギーの原因としてあげられています。

一般的なドッグフードには、牛肉、鶏肉、とうもろこし、小麦が含まれているので、犬の食物アレルギーがドッグフードに由来している可能性があると指摘されています。

2.なぜ、食物アレルギーになるのか?

人間の子どもの場合、生まれてから8ヶ月を過ぎるまで、卵や卵を含む食品を食べさせないようにすると、食物アレルギーになる可能性は1/2~1/3に減ると言われています。

つまり、食物アレルギーの出発点は、母乳以外のものを初めて食べる離乳期にあると考えられます。

胃腸の消化機能が十分に発達していない時期に、母乳以外のものを食べると、未消化の成分がそのまま腸から体内に吸収されてしまい、異物を拒否する反応、すなわち過敏症やアレルギーが起こると考えられています。

母乳に含まれる抗体には、未消化の成分が吸収されないようにする働きもありますが、離乳期の子犬は、体を守るメカニズムがまだ十分に機能していなのです。

母親がどのようなものを食べているかも、子犬のアレルギーに影響を与えます。母乳に含まれている消化されていない微粒子が子犬の体内に取り込まれるからです。

食べ物はさまざまな消化液によってアレルギーを起こさない小さな分子量の物質に分解されます。小さな分子量の物質は、抗原性がなくなり、胃腸で消化吸収されて栄養源になります。

十分に消化されなかった分子量の大きいタンパク質は、抗原性をもったまま吸収されて、アレルギーを起こす可能性があります。

腸の粘膜には分泌型IgAという免疫グロブリンがあります。この分泌型IgAは、分子量の大きいタンパク質の吸収を防ぎます。

幼犬は、分泌型IgAが少なく、消化機能が未完成な状態で、腸粘膜を守っている免疫も少ないため、十分に消化されていないタンパク質が小腸から吸収されると、タンパク質は血管を通って全身に運ばれます。すると、異物が侵入してきたと判断した身体がそれに対して攻撃を始めます。その結果、かゆみや赤みなどの皮膚症状が現れたり、下痢症状を起こします。

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