犬の食生活-(8)食物アレルギーのアレルゲン

●食物アレルギーのアレルゲンについて

犬の食物アレルギーでは、人間のように下痢や嘔吐を伴うことは少なく、皮膚の赤みやかゆみ、脱毛などの皮膚の症状として表れることが多いとされています。

アレルギーの原因、アレルゲンとされているのは、牛肉、牛乳、小麦、卵、鶏肉、ラム、大豆、コーン、豚肉、米、魚などで、甘味料や香辛料、食品添加物も含まれます。

① 食肉タンパク質のアレルギー

子犬がもともとある種類の食べものへの抗体をもっていると、初めてその食べものを食べた時に、口腔耐性ができません。食物アレルギーで牛肉がアレルゲンという犬が多い理由は、次のようなものです。

● ドッグフードには、肉由来のタンパク源として牛肉を使っているものが多い。

● 感染症予防のワクチンを製造するときに、牛血漿を培養液として使っている。ワクチンを接種することで、子犬は牛肉のタンパク質に対する抗体を持つ。

牛肉タンパク質への抗体を持っている子犬は、牛肉への口腔耐性を高めることができません。それだけではなく、刺激を受けて牛肉タンパク質への抗体が増えることから、牛肉アレルギーになる可能性があります。

しかし、鶏肉がアレルゲンではないからとそれだけをずっと食べ続けると鶏肉アレルギーになるという指摘もあります。

その場合、同じ食材を1ヶ月以上続けて与えずに、例えば食肉のタンパク源であれば、牛肉、豚肉、鶏肉を1ヶ月ごとに切り替えて食べさせることを勧めています。

この考え方を、食材循環方式(ミール・サイクリック・メソッド)と呼びます。

② 穀物グルテンのアレルギー

小麦、大麦、オーツ麦、ライ麦が含んでいるタンパク質(グルテン)によって、アレルギーが引き起こされます。

慢性的な下痢や嘔吐、ときには体重が減少するといった症状は、粘膜バリアが傷ついているためで、グルテン腸症と呼ばれます。

犬にとって理想的な炭水化物は、グルテンを含んでいない「白米のごはん」です。他のどの炭水化物源よりも、完全に消化されます。

次に選択できるのは、ジャガイモ、タピオカです。タピオカは穀類ではなく、キャッサバ植物の根から作られます。

カテゴリー: 犬の食生活   パーマリンク

コメントは受け付けていません。