ドッグフードの栄養学-(10)原材料表示の落とし穴

●原材料の表示方法の落とし穴

ドッグフードのドライタイプには、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

1. 肉類主原料型

2. 穀物主原料型

3. 肉類・穀物混合型

フードの成分表は、含まれている原材料の多い順に記載されていますが、全ての原材料を肉類と穀類に分けて、どちらが多いかは、最終製品に含まれる乾燥重量で計算しなければ、判断できません。

原材料は、使用量の多いものから順番に表示することになっています。

例えば、牛肉25%、とうもろこし20%、米20%、フィッシュ15%、鶏肉10%、植物油10%と表示されている場合、原材料のところに、真っ先に牛肉が来ているので、「このフードの主原料は牛肉なのだ」と思ってしまいますが、製品に含まれているタンパク質は、動物性タンパク質よりも、植物性タンパク質の方が多いのです。

なぜなら、生肉の75%は水分なので、それを製品に加工すると残っている動物性タンパク質は4~5%になってしまうからです。

例えば、原材料が「乾燥牛肉25%以上」と表示されているフードの場合には、製品ベースでそれだけの牛肉が含まれていることになります。

穀物の表示にも、注意しなければならない点があります。例えば、下記のような場合です。

チキン、全トウモロコシ、全玄米、全小麦、挽き割りコーングルテン

全トウモロコシは、とうもろこしです。挽き割りコーングルテンは、とうもろこしからできる副産物のことです。このように、同じ原材料なのに、別々に記載をする方法を、分割(SPLITTING)と呼んでいます。

原材料として使われている量としては、チキンよりもとうもろこしの方が多くても、分割表示されているので、チキンが多く使われているような印象を与えます。

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