ドッグフードの栄養学-(22)栄養成分・たんぱく質

ドッグフードに含まれる栄養成分

●たんぱく質-成長と筋肉の発達のために

たんぱく質は、生きていくためには欠かせないものです。筋肉や骨、皮膚や体毛はもちろん、酵素や新陳代謝をつかさどるホルモン、病気から体を守る抗体なども、全てたんぱく質です。また、栄養素を体中に運んだり、エネルギー源として使われます。

体内に取り込まれたたんぱく質は、消化酵素によってアミノ酸に分解されて、毛細血管から吸収され、全身に運ばれます。そして、体内で再び、たんぱく質を形成し、さまざまな体の働きを担うことになります。

アミノ酸には、体内で合成できる「非必須アミノ酸」と、体内では合成できない「必須アミノ酸」とがあります。必須アミノ酸は欠かせないもので、食物から摂るしかありません

非必須アミノ酸:

アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン

必須アミノ酸 :

アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン(シスチン)、フェニルアラニン(チロシン)、スレオニン、トリプトファン、バリン

* 非必須アミノ酸に分類されているシスチンとチロシンは、それぞれ必須アミノ酸であるメチオニンとフェルアラニンの必要量の50%程度を供給することができるとされます。

たんぱく質が足りなくなると、体毛がパサパサになったり、食欲が落ちて体重が減って、病気にかかりやすくなります。特に成長期やケガをした時には、新しい体の組織を作るためにより多く必要になります。

犬の被毛の成分の95%はタンパク質でできていて、その成長は全体で1日、30メートル、1日のタンパク質の必要量の30%を消費するという報告もあり、健康な被毛を維持するためにも、タンパク質を摂ることは大切になります。

たんぱく質には動物性と植物性がありますが、最も高品質なたんぱく質が含まれているのは、たまごと牛乳です。必須アミノ酸もたくさん含まれていて、消化率も90~95%あります。

消化率とは、食べものからどれだけの栄養分を吸収できるかを示す割合のことです。

ただし、牛乳の乳糖を分解できない犬も多く、たまごや牛乳ばかり与えるのは、栄養バランス上、好ましくありません。

植物性たんぱく質は、大豆以外は動物性に比べてアミノ酸のバランスも悪く、消化率も70%程度です。

犬が質の良いたんぱく質を効率良く摂れるのは、肉や魚からということになります。

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