ドッグフードの栄養学-(26)ビタミン

●ビタミン-新陳代謝を活性化する

食べ物は、化学反応を通してエネルギーに変えられます。それを代謝と呼びますが、代謝によって、主要栄養素であるタンパク質、脂肪、炭水化物が化学成分になって、体内で使われたり蓄積されたりするのです。

このような反応や血液凝固などの身体に必要とされるいろいろな機能は、微量栄養素であるビタミンやミネラルの働きに助けられます。

ビタミンは脂溶性と水溶性に分かれます。

●脂溶性ビタミン(A,D,E,K)

食べ物の脂肪から摂取され、肝臓に蓄えられます。

ビタミンA

皮膚や視力の健康を保つ。犬は動物の肝臓を食べることで摂取しますが、植物の細胞にあるカロチノイドからビタミンAをつくることができます。

魚油や牛乳、卵黄にもビタミンAが多く含まれています。

コッカスパニエルは、皮膚がベタベタする脂漏症になることがありますが、ビタミンAが効果的です。同じようにラブラドール・レトリーバーやミニチュア・シュナウザーの皮膚病の改善にも効果があります。

ただし、ビタミンAの過剰摂取は中毒を引き起こすことがあるので、注意が必要です。

ビタミンD

体内のカルシウムとリンの濃度バランスを保ち、健康な骨と歯を作る手助けをします。

犬は皮膚でビタミンDを合成できることから、日光浴不足でビタミンDの合成が十分にできなかったためにクル病になると言われていましたが、現在ではドッグフードにビタミンDが十分に含まれているので、クル病はめったに見られなくなりました。

逆に過剰摂取すると軟部組織にカルシウム沈着を起こしたり、骨格の変形を招いたりします。

ビタミンK

血液の凝固に大切な役割を果たします。一部は腸内細菌によっても作られるので、善玉の腸内細菌を増やすことが有効です。

●水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC)

さまざまな食べ物から摂取することができますが、限られた少量が体内に蓄えられ、余剰分は体外に排出されます。

ビタミンB群

B1(チアミン)、B2(リボフラビン)、ナイアシン、パントテン酸、B6(ピリドキシン)、ビタミンH(ビオチン)が含まれます。

細胞の働きを調節する酵素にとって大切なもので、ほとんどは腸の細菌によって合成されます。

ビタミンB1

骨髄で赤血球が作られるとき、葉酸と炭水化物を利用するときに必要です。

神経系の機能を維持する役割も果たします。

肝臓、腎臓、肉、卵等に含まれています。

葉酸

心血管系の疾患や皮膚疾患には、葉酸を与えることに効果があるとされます。
ビタミンBの一種で、犬の腸内細菌によって作られます。

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