ドッグフードの栄養学-(27)ミネラル

●ミネラル-発育と骨格の維持、細胞膜と神経・筋機能を健康に保つ

犬の体の約4%がミネラルと呼ばれる基本的な化学成分からなっています。代表的なものが、カルシウムとリンで、骨と血液中に認められ、しっかりした骨や歯を作るのに役立ちます。

リンよりもカルシウムを多く必要とするので、リン1に対するカルシウムの比率は1.2対1.4とされます。ただし、長期間、カルシウムを過剰摂取すると亜鉛欠乏症となり、骨が変形することがあります。

トレースミネラルと呼ばれる、体が微量に必要としているミネラルがあり、代表的なものは、銅、亜鉛、マンガンなどです。微量でも免疫機能を高める作用があるため、子犬にとって大切な成分です。体内では生成できないので、補給する必要があります。

ミネラルは胃の中でアミノ酸に包まれて「キレート化」されることで、腸で吸収される形になります。

大型犬や老齢犬には、ミネラルを摂取することはとても大切です。

ビタミンやミネラルを加える場合には、注意が必要です。一部の栄養素が多くなりすぎると他の栄養素の吸収が低下してしまうからです。どんな場合でも、一種類のビタミンやミネラルを大量に与えてはいけません。

マグネシウム

カルシウムやリン、ナトリウムのバランスを正常に保つといった働きがあります。また、筋肉の収縮や神経の刺激伝達にも役立ちます。

セレン

心臓の筋肉など体の組織を健康に保つ役割を果たします。ビタミンAやC,Eなどの他の抗酸化物質や微量元素の亜鉛やマンガン、銅などとの相互作用もあります。セレンは重金属に属す中毒性があるもので、食物中に必要とされるのは微量です。

銅と鉄

銅は肝臓に含まれていて、鉄とともに赤血球で酸素を全身に運びます。

亜鉛

皮膚と味蕾を正常に保ち、免疫系を効果的にする働きがあります。また、多くの酵素の機能を円滑にしたり、アンモニアの老廃物を解毒する役割があります。

食べ物中の亜鉛が欠乏すると、皮膚や被毛にトラブルが生じます。原料として肉類が少なく、穀類が多く使われているドライフードは亜鉛の含有量が不足しているので、そのようなトラブルが多いと報告されています。そのため、亜鉛欠乏症は「乾燥ドッグフード疾患」と呼ばれます。

ヨード

甲状腺でホルモンを作るのに必要とされます。甲状腺の機能が低下して、甲状腺ホルモンが欠乏する疾患は犬では最もよく見られるホルモン疾患です。まれに、食べ物の中のヨードの不足が原因になることもあります。

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