子犬のしあわせエージェント憲章

1.ショーケースでの展示販売ではありません。

まだ十分に免疫ができていない子犬を、パルボウィルスやジステンパーといった死亡率の高い感染症から守るためには、兄弟犬の場合を除いて、一定期間、一頭づつ別々に育てることは、必要なことです。

ペットショップで、滅菌されたショーケースに入れて、感染症に対する免疫が定着する前の子犬を一頭づつ個別展示しているのも、感染症予防のためという目的があります。

私たちは、全ての子犬を個別にサークルで育てていますが、多頭数を抱えているわけではなく、展示販売もしていないので、ショーケースに入れる必要がないからです。感染症予防ワクチンの接種後、免疫が定着する期間を過ぎれば、子犬たちは運動場で一緒に遊びながら、「犬なれ、人なれのための社会化」を身につけます。

2.子犬は、生後3ヶ月齢以降で、譲渡させていただきます。

世界のスタンダードでは、子犬の譲渡は生後8週齢(56日)以降となっていて、それまではお母さん犬や兄弟犬と一緒に暮させなければならないとされています。子犬が人や犬との社会生活に順応するための精神的な成長=「社会化」ができていないと将来の問題行動につながるからと説明されています。

子犬の社会化も大切なことですが、それ以上に、体力的にも未熟で、ストレスにも弱い赤ちゃん犬が、衰弱して死んでしまうような事態を招かないことが重要です。

赤ちゃん犬のなかには、食が細くて、自分からフードを食べようとしない子がいます。そんな子には、離乳食を口に入れて食べさせなければなりません。兄弟犬と互いに暖めあって眠れる環境は、子犬にとってストレスのかからない、安心できるものです。

私たちのオペレーションでは、子犬は生後2ヶ月(60日)までは、お母さん犬や兄弟犬と一緒に暮らします。その後、こちらで1ヶ月の育成期間を経て、しっかりしてからの譲渡となります。譲渡は、生後3ヶ月齢(90日)を過ぎてからです。

かわいい盛りですから、「早く連れて帰りたい」という気持ちになるのは自然なことだと思いますが、そこをぐっと抑えて、子犬がしっかりするまでは、待っていていただきたいのです。

3.子犬の代わりに飼い主様を選ばせていただきます。

ペットショップで、子犬に運命的な出会いを感じて、衝動買いしてしまうことも、人の心の自然な動きだと考えていますが、それが時として、ミスマッチになると、「こんなはずではなかった」ということで、飼育放棄につながってしまいます。

私たちは、そんなミスマッチが起こらないように、子犬とエンジェル様(飼い主様)のベストマッチングを目指しています。お客様がたくさんの子犬たちの中から一匹を選ぶペットショップではなく、一匹の子犬が最良のご家族を選ぶというコンセプトです。

子犬の代わりにエンジェル様(飼い主様)を選ばせていただくことになりますが、「上から目線」ではなく、「犬から目線」で、その子犬が幸せになるための受け入れ環境が整っているかどうかで判断させていただいております。

4.どの子犬でも、かけがえのない家族の一員になれます。

かつては、子犬に「コロ」という名前をつけることがよくありました。子犬がコロコロと太っている様子から来たものです。ところが、現在は、「子犬は小さければ小さいほどよい」といった傾向があるので、ちょっと大きく育ってしまった子犬は、好まれないのです。じょうぶで健康に育つという大切なことが忘 れられています。

健康で従順な性格の子犬なら、素晴らしいパートナーになれます。迎え入れる子犬に求めるものが、家族の一員としてうまくやっていける資質であるなら、それを満たしている子犬であれば、十分ではないでしょうか。

5.100%の健康をお約束することはできません。

エンジェル様(飼い主様)に将来的に大きな負担をかけることになるような先天的な疾病、例えば、心臓疾患を持っているような子犬をご紹介することはありません。

しかし、一般的な健康診断では見つからなかった疾患が、ある程度成長してから発現することがあります。あるいは、何らかの原因で免疫力が下がったために、常在菌のマラセチアが増殖して、皮膚トラブルになるといったようなこともあります。生き物である以上、絶対に病気にはならないというお約束をすることはできません。

「命のバトンタッチ」ですから、譲渡後に何らかの病気を発症した場合には、動物病院にかけていただくことは、エンジェル様の保護者としての責任になります。

どうしても飼い続けることができないと判断した場合には、子犬をお戻し下さい。その際には、譲渡時にちょうだいした費用は全額、お返し致します。しかし、治療に要した費用まで負担することができませんので、その点、お含み置き下さい。

6.愛犬のために学んで下さい。

面倒がらずに、犬を飼うために必要な知識や技術を学んで下さい。

初心者の方は、入門編の「パピー・ウェルカム・ハンドブック」をお読み下さい。もっと深い知識をご希望の方は、「レッスンワン」にお目を通して下さい。

私たちは、こうしなければならないといった考え方を押し付けるのではなく、基本的な知識や技術を知った上で、それぞれのご家庭のライフスタイルに添った飼い方をしていただきたいと思っています。愛犬がしあわせであれば、飼い主さんもしあわせになれます。

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